surgeryvitreous surgery日帰り硝子体手術について

02合併症について

頻度は極めて低いですが、重篤な後遺症を残す可能性のある合併症

眼内炎 (0.05%)

眼内にばい菌が入りこんで化膿する事が稀にあります。術後合併症で最も重篤なもののひとつで、放置すると失明に至ります。術後見え方が急におかしくなったり、強い痛みや充血を認めたら必ずご連絡ください。

駆逐性出血(0.02%)

手術中に眼内で突然大出血を起こす事が稀にあり、発症した場合は手術を中止致します。出血の状況にもよりますが失明に至る可能性は0ではありません。

網膜裂孔・網膜剥離(個人差あり)

硝子体を切除する際に網膜に穴(裂孔)が開いてしまう事があります。手術の技術によるものではなく、硝子体と網膜の接着が強い方に起こり易く、事前に予測する事は困難です。裂孔から網膜の裏に水がはいり、網膜剥離に至った場合は再手術が必要となります。

眼内にガスが入った場合は、術後にうつむきが必要となります。


  1. 迷走神経反射・アレルギーショック

    手術に対する過度の恐れや眼球圧迫操作が原因となり、一時的に脈が遅くなる方がいます(徐脈)。また、術中使用薬剤が原因でアレルギー反応を起こし、生命の危険を伴う可能性が極めて稀ですがあります。

  2. 眼圧上昇

    ガスやシリコンオイルが入った場合に術後に眼圧が上昇する事があります。ほとんどの場合が点眼、内服で下降します。眼圧上昇の原因がシリコンオイルであった場合はこれを抜去する事があります。

  3. 球後出血・視神経障害

    極めて稀に麻酔注射の針で眼球奥の視神経や血管、眼球壁を損傷し、視力が低下する事があります。

  4. 視野欠損

    極めて稀に術後に原因不明の視野欠損を来す事が知られています。