surgeryvitreous surgery日帰り硝子体手術について

01硝子体と硝子体手術

硝子体手術とは眼内のゼリー状組織「硝子体」を切除する手術の総称です。硝子体は網膜と密接に関与しており、一般的に硝子体手術=網膜の病気に対する手術という位置づけです。網膜の様々な疾患が硝子体手術の対象となります。

硝子体手術の概要硝子体手術の概要

眼に3ヶ所0.5㎜の穴をあけ、眼内を照らす照明、硝子体を切除する吸引カッター、眼内に水を送り込むチューブを設置します。その後、眼内の硝子体を9割程度切除します。その後は疾患に応じて眼内の膜を除去したり、レーザー治療を併用したり、ガスを注入したりします。個々の疾患についての細かい追加術式については個別に医師から説明があります。

白内障がないのにどうして一緒に手術をするんでしょうか?※50歳前後以降の方は白内障手術を併用致します。

硝子体を切除すると数か月~数年以内に白内障を併発する事が知られています。 そのため若年者を除いて硝子体手術には白内障手術の併用をおすすめしています。

術後にうつむきが必要と聞いた事があります

疾患によっては手術中にガスが入り、術後1日〜2週間のうつむきが必要となる事があります。例えば網膜剥離の場合は100%必要ですが、黄斑前膜の場合は2%前後です。

[ 麻酔方法と手術時間 ]

眼球の動きを止める麻酔の注射を眼のふちに行います(球後麻酔)。硝子体の切除自体は全く無痛ですが、眼球を圧迫する場合があり、その際に痛みを感じる事があります。白内障手術と硝子体手術あわせて30分程度で終わります。難症例の方や、術中に合併症が生じた場合は手術時間が延長されます。