question and answerQ&A手術に関するよくあるご質問

白内障手術

手術自身について

  • 初めて目の手術を受けるのが不安です。大丈夫ですか?

    手術時間は5分~10分程度で済み、痛みもほとんどございません。合併症を起こさずに手術が無事に終わる確率は99%以上で、万が一の合併症(後嚢破損や核落下)にも、転院する事なく、その場で対応できますので安心です。

  • 手術は痛くないですか?

    手術は目薬の麻酔で行い、痛みはほとんどございません。多少のコロコロ感、チクチク感、消毒薬のしみる感じ、などを感じる場合がありますが、数日で治まってきます。手術中眼が動きやすい方、眼をぎゅっとつぶられる方は注射の麻酔を併用する事がございます。

  • 手術後に何か異常を感じた場合はどうしたらいいですか?

    緊急時連絡先にいつでもご連絡ください。夜間、休日、診療時間外、いつでも院長、もしくは経験豊富な看護師が直接電話で対応致します。緊急時連絡先の電話番号が書かれた紙は術前検査の時にお渡しいたします。

  • 手術を受けるのに適した時期はいつですか?

    眼がかすむ、ぼやけて見える、視力が落ちたような気がするなどの自覚症状に加え、実際の視力がどれくらいか、水晶体の濁りの程度がどの程度かなどを総合的に判断し、手術適応を決めていきます。患者様の生活環境なども考慮しながら、院長と相談しながら一緒に決めていきます。

  • 手術に手遅れはありませんか?

    一部の白内障を除き、一般的に白内障手術に手遅れはございません。ただ、まだ大丈夫と思いながら手術を先延ばしにし過ぎると、手術自体が難しくなったり、より大がかりな手術が必要になる事がありますので、白内障と診断されたら半年おきや一年おきなど、定期的な診察をお勧めしています。

  • 手術は何歳まで受けられますか?

    年齢制限は特にございませんが、100歳を超えられるようなご高齢の方は、腰が曲がったり、車椅子での通院が必要となるため、ある程度身体の自由がきくうちに手術を済まされる事をお勧め致します。

  • 手術中はどんな見え方ですか?(メスとかが見えたりしますか?)

    手術中はとてもまぶしい顕微鏡の光をご覧になっていただきますので、術者の手の影などは見える事がありますが、メスなどの手術器具が実際に見える事はございません。

  • 手術中瞬きをしても大丈夫ですか?目が動いたりしないか心配です。

    手術は瞼を開ける器具を用いて行いますので、物理的に瞼を閉じる事はできなくなります。それでも瞬きをしようとるすと眼球が上転してしまいますので、できるだけ意識的に瞬きは控えていただくようお願いします。また、あまり目が動くと手術に支障をきたす場合がありますので、できるだけ目を動かさず顕微鏡のまぶしい光をじっと見つめた状態を維持してください。どうしても瞬きをしてしまいそう、眼球を動かしてしまいそう…という方は注射の麻酔を併用する事で、そうした運動を止める事ができますので、ご相談ください。

  • 糖尿病があっても手術は受けられますか?

    糖尿病があっても手術は受けられますが、極端な高血糖の場合は先に内科での血糖コントロールを優先頂く事があります。手術予約の際にかかりつけの内科医に手術の可否について書面で問い合わせを行っており、返答の内容次第で手術が延期になることがございます。ただ、白内障の程度が強すぎて、食事やトイレなど日常生活に支障をきたす程の視力低下がある場合は、リスクをご説明した上で白内障手術を行う場合もございます。

  • 車椅子の状態ですが、手術は受けられますか?

    車椅子の方でも手術は受けられます。手術はあおむけで受けて頂くため、腰が極端に曲がっていらっしゃる方は、事前にあおむけで寝られるかを確認致します。

  • 手術中、咳が出そうで不安です。

    手術中突然お顔が動いてしまうのはとても危険です。ですので、咳がでそうな場合はあらかじめ声でお知らせいただければ、医師が手を止めて、咳をして頂く事も可能です。これまで突然の咳が原因での合併症が生じた事はございませんので、ご安心ください。

  • 手術当日、補聴器をつけていてもいいですか?

    補聴器をつけた状態で来院いただいても構いませんが、手術の直前に、手術する側の耳に入っているものは外して頂きます。目の消毒薬などが誤って補聴器にかかり、破損してしまう恐れがあるためです。

術後の見え方について

  • 手術を受けたらどれくらい見えるようになりますか?

    白内障以外の眼の病気がなければ矯正視力が術前より改善する場合がほとんどです。当院では術前検査時に白内障以外の病気がないか、最先端の機器を用いて詳しく調べます。その結果、角膜や眼底に異常がない場合は良好な術後矯正視力が得られる可能性が高くなります。

  • 手術を受けたら眼鏡は要らなくなりますか?

    術後も眼鏡は必要です。特に単焦点(保険適応)のレンズを選択された場合は見る距離によっては必ず眼鏡が必要となります。多焦点(選定療養もしくは自費)のレンズを選択された場合は、眼鏡に頼る頻度は大幅に減りますが、全く不要にならない場合もございます。

  • 単焦点にするか多焦点にするかどちらがいいですか?

    それぞれにメリット、デメリットがございますが、端的にいうと、眼鏡をかける生活に慣れていらっしゃる方であれば見え方の質のよい単焦点をお勧め致します。一方、できるだけ眼鏡に頼る頻度を減らしたい方は多焦点をお勧めいたします。(術前検査の際に白内障以外の異常が見つかった場合は多焦点をお勧めしない場合がございます。)

  • 多焦点レンズ・単焦点レンズどちらを選ぶ人が多いですか?

    単焦点レンズはレンズ費用も保険適応となり、費用が安く済むため、90%以上の方が単焦点を選択されます。費用は高くても構わないから、眼鏡装用の頻度を減らしたいという方は多焦点を選択されています。

  • 遠視や近視、乱視も治ると聞きましたが本当ですか?

    白内障手術の際に眼内に入れる眼内レンズの度数を調整する事によって、遠視や近視を軽くしたり、全くなくす事も可能です。また乱視が強すぎる場合も、乱視用レンズを用いる事によって、乱視を軽減させる事も可能です。(角膜の検査データを元に専用ソフトで計算し、当院独自の適応基準によって症例が選択されるため、全例で乱視を矯正するわけではありません。)

  • 単焦点の場合、術後の焦点距離を遠くにするか近くにするかとても迷います。

    一般的に手術前の眼の度数が「遠視」の方は「遠方」、「近視」の方は「近方」をお勧めしております。この組み合わせの場合、術前と術後の焦点距離に変化が少なく患者様に受け入れられやすいためです。たとえば「近視」の方を「遠方」に合わせた場合、思いのほか手元が見えにくくなり不満の原因になることがあります。術後の焦点距離は患者様の快適な術後生活にとって非常に重要な事なので、院長が直接患者様と相談して意向を確認しております。

  • 手術後何日ぐらいで視力が回復してきますか?

    個人差はございますが、早ければ翌日、平均3日程度で矯正視力が改善してきます。術後1週間~1カ月程度で視力や目の度数が安定してきます。その間に眼鏡処方を行います。

  • 白内障術後に上がった視力はもう下がる事はないのでしょうか?

    白内障手術時に眼内に挿入されたレンズは半永久的に使用する事が出来、レンズの劣化などが原因で視力が低下する事はありません。ただし、レンズが入っている水晶体の袋が濁ったり(後発白内障)、頻度は低いものの、袋ごとレンズが偏移したり(眼内レンズ亜脱臼)して視力が低下する事があります。

  • 術後度数が合わなくてレンズの入れ替えはできるのでしょうか?

    術後狙った距離にピントが合う確率は95%程度であり、5%以下の確率で度数ずれを起こすことがあります。これはもともと白内障が強すぎたり、網膜に異常がある場合に起こりやすく、完全に0%にする事は不可能です。大幅な度数ずれがあり、かつ、ご本人様の希望がある場合に限り、術後1カ月以内のレンズの入れ替えをご提案致します。手術後時間が経ちすぎると、レンズと水晶体の袋の癒着が強くなり、入れ替え手術が困難となります。

  • 元々近視で、術後保護眼鏡だと遠くが見えない事が予想される場合はどうしたらいいですか?

    手術した方の眼に眼帯をして、手術前より使い慣れたご自身の眼鏡を装用いただいたり、手術をしていない方の眼にコンタクトレンズを入れていただいた上で保護眼鏡をしていただいたりする方法がございます。

手術スケジュールについて

  • 手術はどのくらい待ちですか?

    手術予約から手術まではおよそ1カ月程度を目安にご案内しております。医学的に緊急を要する白内障手術の場合はこの限りではございません。

  • 免許更新日の期限が近づいています。それまでに手術は可能ですか?また更新日を過ぎてから手術する場合はどうしたらよいか?

    免許更新日が近いなど、特別な理由がある場合は手術日を早めに設定する事が可能です。診察室で手術日を決める際にお申し出ください。なお、手術予約から手術までは術前検査や手術説明会の日程を含め、最短でも2週間程度はかかりますので、あらかじめご了承下さい。万が一、免許の更新日までに手術が間に合わない場合は、手術後視力が回復してから、免許更新を行う事も可能です(免許失効日から半年まで)。ただし、免許失効日から更新日までは車両の運転はできませんのでご注意ください。

  • 手術日の変更は電話でもできますか?

    電話でも変更可能です。

  • 手術を受けたらどれくらい仕事を休まないといけませんか?

    デスクワークは翌日から、汗をかくようなお仕事は術後3日目以降となります。車を運転する業務などは、個人差がありますが、見え方に慣れてくる術後3日目以降を目安としています。

  • 両眼の手術を受ける場合、どういうスケジュールになりますか?

    基本的には、片眼の手術を受けられて、その1週間後にもう片眼の手術を予定しております。その他、場合によっては同じ週の月曜日、水曜日に手術をする場合、同日に両眼の手術を行う事も可能です(その場合は生命保険から片眼分の給付しか受けられませんのでご注意ください)。また、同月に両眼を済ませた方が医療費が安くなる場合が多いため、特にご希望が無い場合は原則両眼を同月に予定致します。

  • 術後の経過を近所の眼科で診てもらうのは可能ですか?

    術後の経過観察は術者本人が行うのが理想的ですが、元々他院からご紹介頂いた場合、住居が遠方で通院が大変な場合など、特殊な事情がある場合には他院で経過観察頂く事も可能です。その場合には診療情報提供書を作成いたしますので、それを持参して近医眼科を受診してください。

  • 術後はどれくらいの期間通院が必要ですか?

    手術後網膜の中心部に腫れが出てくることがあるため、最低3ヶ月までは経過観察が必要となります。他に経過観察が必要な疾患がなければ通院はそれで終了となります。

  • 手術当日は何時頃に来て、何時頃に帰れますか?

    手術は12時30分から執刀開始となります。手術の45分前に来院いただきますので、手術の順番によって来院時間が異なります。正確な来院時刻は手術説明会の日にお知らせいたします。来院されてからご帰宅されるまでは手術の順番にもよりますが、おおむね1-2時間となっております。

  • 手術の順番、時間は決められませんか?

    誠に恐れ入りますが、手術の順番やお越しいただく時間の指定は出来かねます。当日手術予定の患者様の手術の難易度や感染症の有無など、医学的な理由で順番を決定しているためです。

  • 手術までコンタクトレンズを装用していいですか?

    抗菌剤の術前点眼が開始となる手術3日前から手術までの間は、どうしても装用が必要な場合を除いて、できるだけコンタクトレンズ装用はお控え下さい。

  • 手術当日、手術する方の目とは逆の眼にコンタクトを装用していてもいいですか?

    構いません。ただし、手術をしない側の目にも麻酔薬の点眼を行いますので、ソフトコンタクトレンズであれば、破棄しても構わないものを装用してください。

  • 手術当日、家事はできますか?

    簡単な家事はできますが、手術した方の目は瞳が広がった状態でぼんやりとしか見えません。その点をご注意いただいた上であれば体を動かす軽作業なども可能です。

術後の日常生活について

  • 車の運転はいつからできますか?

    ご年齢により個人差はありますが、おおむね手術後3日程度(両眼の手術の場合は後の手術後3日程度)から短距離の運転は可能です。見え方に慣れないうちは、速度を出し過ぎたり、長距離の運転はお控えください。

  • いつからアイメイク(マスカラ、アイライン)をしてもいいですか?

    術後1週間程度がすぎれば特に問題ございません。できるだけ目の中にお化粧が入らないようご注意ください。

  • 手術翌日朝早くに来られません。その場合はどうしたらいいですか?

    手術翌日は朝8:30から術後診察を始めますが、その時間帯に来院できない場合は、午後からの診察も可能です(水曜日を除く)。

  • 術後3日目とは、手術日を含めて3日ですか?

    手術翌日が術後1日目となりますので、術後3日目とは手術日を除いて数えます。

  • 点眼は、具体的には何時に点せばいいですか?

    術後の点眼は一日4回のものと、2回のものがあります。4回のものは朝7時、昼12時、夕方5時、寝る前10時が目安となりますが、それほど神経質に考える必要はなく、多少前後しても構いません。2回のものは朝と夕方に点眼しましょう。

  • 手術3日前に中止した点眼はいつ再開すればいいですか?

    点眼の内容によって異なります。ドライアイなどの点眼薬は目安として術後1週間もすれば再開いただいて結構です。緑内障患者様の眼圧下降薬については、白内障手術単体でも眼圧下降効果があるため、術後の眼圧の推移をみて、医師から再開を指示させて頂きます。

  • コンタクトレンズはいつから使用していいですか?

    目安として術後1週間程度でコンタクトは再開可能です。ただ、白内障手術で目の度数が変わっている場合が多く、改めて処方が必要な場合がございますのでご注意下さい。

  • 市販点眼はいつから使用していいですか?

    市販の点眼薬は術後1週間程度で再開可能です。再開を希望される場合は、定期検査時に院長にお尋ねください。

  • 術後はテレビを見たり目を使ってもいいですか?

    構いませんが強い光が目に入ると痛みを生じる事があります。そうした症状がある場合は目をつむって安静にしておくほうがいいでしょう。

  • 手術を受けたらどれくらい仕事を休まないといけませんか?

    白内障手術は体への負担も少なく、デスクワークでしたら手術の翌日から可能です。汗をかくような運動や軽作業は術後3日以降は可能となります。車両の運転などは術後視力の回復具合によるので一概には言えませんが、目安として、最終手術日(両眼なら後でした手術日)から1週間もすれば短距離、短時間の運転は可能となる場合が多いです。詳しくは術後定期検診の際に医師にお尋ねください。

費用その他について

  • 生命保険診断書の提出はいつしたらよいですか?

    生命保険会社に提出する診断書は手術後にご提出ください。書類をお預かりしてから2週間程度で作成できます。

  • 2回目はなぜこんなに安いのですか?

    健康保険の制度で高額療養費制度があり、一カ月以内の医療費自己負担額には、年齢、収入に応じて上限が設定されています。例えば自己負担割合が1割の方は1回目の手術時にお支払いいただいた額がその上限近くに達する事が多く、2回目の窓口でお支払いいただく額が低くなります。

  • 手術費用はクレジットカード払いが可能ですか?

    すべての手術費用がクレジットカードでお支払い可能です。Lentis®MplusX

  • 手術費用は当日支払うのですか、両眼まとめて支払うのですか?

    手術費用は手術の当日に、手術をする方の分だけお支払い頂きます。自費診療の場合は、あらかじめレンズ代金だけを前払いいただき、残金を手術当日にお支払い頂きます。

  • 提携病院への入院費用はどのくらいですか?

    自己負担割合によって一泊5000円~13000円程度となります。

  • 入院は必要ですか?

    白内障手術、硝子体手術は原則日帰りで行っておりますが、遠方からお越しの方や付き添いがいらっしゃらない方は近隣提携病院へ入院して頂く事も可能です。入院の申し込みなどは当院スタッフが代行させて頂きますが、手術日によっては満床になっている事があり、どうしても入院下での手術をご希望の場合は、手術日が変更となる事がございますので予めご了承下さい。

  • 入院は個室ですか?食事はでますか?

    大部屋のみとなります。また、食事のご提供がございます。

  • 手術に際して付き添いが必要ですか?

    お一人で通院できる方は付き添いは不要です。手術直後は手術を受けた方の眼はぼんやりとしか見えません。手術をしない方の眼がほとんど見えない方は、帰宅時にぼんやりとしか見えなくなるため、付き添いが必要となります。

硝子体手術

手術自身について

  • 初めて目の手術を受けるのが不安です。大丈夫ですか?

    硝子体手術は20-30分程度で痛みもほとんどございません。手術機器の進歩で手術自体の安全性が高まり、深刻な合併症の頻度も低く抑えられています。当院院長の硝子体手術の手術実績は、これまで累計で2000例以上、現在も毎年200例程度の手術実績がございます。

  • 手術は痛くないですか?

    手術はテノン嚢下麻酔という針で刺さない麻酔で行い、麻酔自体にも痛みはほとんどございません。万一痛みを感じた場合は直ぐに麻酔を追加いたします。

  • 手術後に何か異常を感じた場合はどうしたらいいですか?

    緊急時連絡先にいつでもご連絡ください。夜間、休日、診療時間外、いつでも院長、もしくは経験豊富な看護師が直接電話で対応致します。緊急時連絡先の電話番号が書かれた紙は術前検査の時にお渡しいたします。

  • うつむき姿勢が必要となるかどうかは予想できますか?

    網膜剥離など術後のうつむき姿勢が確定している場合以外は、予想できません。黄斑前膜など通常の硝子体手術の場合、術後うつむき姿勢が必要となる確率は2%です(当院で行った硝子体手術のデータを集計した結果)。

  • 糖尿病があっても手術は受けられますか?

    糖尿病があっても手術は受けられますが、極端な高血糖の場合は先に内科での血糖コントロールを優先頂く事があります。手術予約の際にかかりつけの内科医に手術の可否について書面で問い合わせを行っており、返答の内容次第で手術が延期になることがございます。

  • 車椅子の状態ですが、手術は受けられますか?

    車椅子の方でも手術は受けられます。手術はあおむけで受けて頂くため、腰が極端に曲がっていらっしゃる方は、事前にあおむけで寝られるかを確認致します。

  • 手術当日、補聴器をつけていてもいいですか?

    補聴器をつけた状態で来院いただいても構いませんが、手術の直前に、手術する側の耳に入っているものは外して頂きます。目の消毒薬などが誤って補聴器にかかり、破損してしまう恐れがあるためです。

  • 手術中瞬きをしても大丈夫ですか?目が動いたりしないか心配です。

    手術は瞼を開ける器具を用いて行いますので、物理的に瞼を閉じる事はできなくなります。それでも瞬きをしようとるすと眼球が上転してしまいますので、できるだけ意識的に瞬きは控えていただくようお願いします。また、あまり目が動くと手術に支障をきたす場合がありますので、できるだけ目を動かさず顕微鏡のまぶしい光をじっと見つめた状態を維持してください。どうしても瞬きをしてしまいそう、眼球を動かしてしまいそう…という方は注射の麻酔を併用する事で、そうした運動を止める事ができますので、ご相談ください。

  • 手術中、咳が出そうで不安です。

    手術中突然お顔が動いてしまうのはとても危険です。ですので、咳がでそうな場合はあらかじめ声でお知らせいただければ、医師が手を止めて、咳をして頂く事も可能です。これまで突然の咳が原因での合併症が生じた事はございませんので、ご安心ください。

術後の見え方について

  • 手術後の視力の回復具合はどんな感じですか?

    硝子体手術後翌日はまだ瞳が広がった状態が続くため、ぼんやりとしか見えません。術後2-3日で次第に視力が回復し、1週間もすれば元の視力ぐらいには戻ってきます。黄斑前膜や黄斑円孔など黄斑部に関する手術の場合、歪みが軽くなったり、手術前より視力が改善してくるのには数か月の時間がかかります。

  • ガスが入った場合の見え方はどんな感じですか?

    手術終了時にガスが入った方は術後しばらくはほとんど見えなくなります。ガスは、種類によっても違いますが、術後数週間で吸収され、水に置き換わります。水に置き換わった部分から見える範囲が広がってくるため、視野の上の方から見える範囲が広がってくるイメージです。網膜の中心を超えたあたりから自然な見え方に戻ってきます。

  • 白内障手術を同時に行う予定です。術後に眼鏡を変える必要はありますか?

    白内障手術時に眼内に挿入するレンズによって術後の目の度数が変わる事がございます。その場合のみ眼鏡を作り直す必要がございます。

  • 黄斑前膜の手術を受けます。歪みはなくなりますか?

    黄斑前膜の主たる症状である「歪視症(ものが歪んで見える症状)」は、術後数か月で3割から4割程度改善するとされていますが、完全になくなることはございません。ただ、黄斑前膜は再発する事がない(内境界膜剥離を併用した場合)ため、歪視症の進行を確実に止められるというメリットがあります。

  • 網膜剥離の手術を受けます。術後の見え方はどんな感じですか?

    網膜が剥離している範囲によって変わってきます。中心部分まで剥離が及んでいる場合は歪みが残ったり、視力の回復が思わしくない場合がございます。中心部分の剥離がない場合は手術前と同等の良好な視力が得られる場合が多くなります。いずれにしても手術によって失明の危機から脱する事が出来ます。

手術スケジュールについて

  • 手術はどのくらい待ちですか?

    手術予約から手術まではおよそ1カ月程度を目安にご案内しております。医学的に緊急を要する網膜剥離などに対する手術の場合はこの限りではございません。

  • 手術日の変更は電話でもできますか?

    電話でも変更可能です。

  • 手術までコンタクトレンズを装用していいですか

    抗菌剤の術前点眼が開始となる手術3日前から手術までの間は、どうしても装用が必要な場合を除いて、できるだけコンタクトレンズ装用はお控え下さい。

  • 手術当日、手術する方の目とは逆の眼にコンタクトを装用していてもいいですか?

    構いません。ただし、手術をしない側の目にも麻酔薬の点眼を行いますので、ソフトコンタクトレンズであれば、破棄しても構わないものを装用してください。

  • 両眼の手術を受ける場合、どういうスケジュールになりますか?(片眼が白内障手術、もう片眼が硝子体手術の場合など)

    白内障の方の手術を先に行い、その1週間後にもう片方の目の硝子体手術を予定致します。その他、場合によっては同じ週の月曜日、水曜日に手術をする場合もございます。同月に両眼を済ませた方が医療費が安くなる場合が多いため、特にご希望が無い限り、原則両眼を同月に予定致します。

  • 術後はどれくらいの期間通院が必要ですか?

    硝子体手術は効果がでてくるまでに数か月と時間がかかるため、最低術後3か月程度までは定期検査にお越しいただきます。その後は病状によって異なります。

  • 術後の経過を近所の眼科で診てもらうのは可能ですか?

    術後の経過観察は術者本人が行うのが理想的ですが、元々他院からご紹介頂いた場合、住居が遠方で通院が大変な場合など、特殊な事情がある場合には他院で経過観察頂く事も可能です。その場合には診療情報提供書を作成いたしますので、それを持参して近医眼科を受診してください。

  • 手術当日は何時頃に来て、何時頃に帰れますか?

    手術は12時30分から執刀開始となります。手術の45分前に来院いただきますので、手術の順番によって来院時間が異なります。正確な来院時刻は手術説明の日にお知らせするか、お電話にてお知らせいたします。来院されてからご帰宅されるまでは手術の順番にもよりますが、おおむね1-2時間となっております。

  • 手術の順番、時間は決められませんか?

    誠に恐れ入りますが、手術の順番やお越しいただく時間の指定は出来かねます。当日手術予定の患者様の手術の難易度や感染症の有無など、医学的な理由で順番を決定しているためです。

  • 手術翌日朝早くに来られません。その場合はどうしたらいいですか?

    手術翌日は朝8:30から術後診察を始めますが、その時間帯に来院できない場合は、午後からの診察も可能です(水曜日を除く)。

術後の日常生活について

  • 術後3日目とは、手術日を含めて3日ですか?

    手術翌日が術後1日目となりますので、術後3日目とは手術日を除いて数えます。

  • 手術当日、家事はできますか?

    簡単な家事はできますが、手術した方の目は瞳が広がった状態でぼんやりとしか見えません。その点をご注意いただいた上であれば体を動かす軽作業なども可能です。

  • 手術を受けたらどれくらい仕事を休まないといけませんか?

    ほとんどの場合は術後3日目程度から通常のデスクワークなどは可能です。ただ、2-3%程度の可能性で術後にガスが入りうつむき姿勢が必要となる場合があり、その場合はうつむき姿勢が解除されるまでは出勤できません。

  • うつむきを指示されました。術後に気をつける事は?

    術後のうつむき姿勢はご自身の病気を治すために必要です。術後の定期診察時にその都度院長から体位について指示がございますので、指示に従って体位を維持してください。食事とトイレ以外は24時間同じ体勢をとって頂きます。

  • 車の運転はいつからできますか?

    うつむきを指示されなかった場合は、目安として術後3日目から可能ですが、あらかじめ医師にご確認いただく事をお勧め致します。うつむきを指示された場合は少なくともうつむき期間中は運転できません。うつむき姿勢が解除されても眼内にガスが残っている場合は運転は非常に危険ですので行わないでください。

  • いつからアイメイク(マスカラ、アイライン)をしてもいいですか?

    術後1週間程度がすぎれば特に問題ございません。できるだけ目の中にお化粧が入らないようご注意ください。

  • 点眼は、具体的には何時に点せばいいですか?

    術後の点眼は一日4回のものと、2回のものがあります。4回のものは朝7時、昼12時、夕方5時、寝る前10時が目安となりますが、それほど神経質に考える必要はなく、多少前後しても構いません。2回のものは朝と夕方に点眼しましょう。

  • 手術3日前に中止した点眼はいつ再開すればいいですか?

    点眼の内容によって異なります。ドライアイなどの点眼薬は目安として術後1週間もすれば再開いただいて結構です。緑内障患者様の眼圧下降薬については、術後の眼圧の推移をみて、医師から再開を指示させて頂きます。

  • コンタクトレンズはいつから使用していいですか?

    目安として術後1週間程度でコンタクトは再開可能です。

  • 市販点眼はいつから使用していいですか?

    市販の点眼薬は術後1週間程度で再開可能です。再開を希望される場合は、定期検査時に院長にお尋ねください。

  • 術後はテレビを見たり目を使ってもいいですか?

    構いませんが強い光が目に入ると痛みを生じる事があります。そうした症状がある場合は目をつむって安静にしておくほうがいいでしょう。

費用その他について

  • 生命保険診断書の提出はいつしたらよいですか?

    生命保険会社に提出する診断書は手術後にご提出ください。書類をお預かりしてから2週間程度で作成できます。

  • 入院は必要ですか?

    硝子体手術は原則日帰りで行っておりますが、遠方からお越しの方や付き添いがいらっしゃらない方は近隣提携病院へ入院して頂く事も可能です。入院の申し込みなどは当院スタッフが代行させて頂きますが、手術日によっては満床になっている事があり、どうしても入院下での手術をご希望の場合は、手術日が変更となる事がございますので予めご了承下さい。

  • 手術に際して付き添いが必要ですか?

    硝子体手術は術後にうつむき姿勢が必要となる場合があるため、手術当日、翌日は必ず付き添いが必要です。

  • 手術費用はクレジットカード払いが可能ですか?

    すべての手術費用がクレジットカードでお支払い可能です。Lentis®MplusX

  • 手術費用は当日支払うのですか、両眼まとめて支払うのですか?

    手術費用は手術の当日に、手術をする方の分だけお支払い頂きます。

  • 提携病院への入院費用はどのくらいですか?また入院は個室ですか?

    自己負担割合によって一泊5000円~13000円程度となります。また、お部屋は大部屋のみとなっております。

  • 入院先に食事はでますか?

    食事のご用意がございます。