白内障手術による乱視矯正がより身近に!術中デジタルマーカーVERION®+最新の乱視矯正レンズレンティスコンフォートトーリック®導入!
2021.12.20
術中デジタルマーカー「べリオン®」と、新しい乱視矯正用レンズ「レンティスコンフォートトーリック®」の強力タッグで、白内障手術時の乱視矯正がさらに精密に、より身近に、負担を少なく行えるようになります。
対象物がぶれて見える原因となる乱視ですが、それを矯正するかしないかで手術後の裸眼遠方視力が大きく違ってきます。これまで当院でも乱視矯正レンズを使用してきましたが、その使用には一定の基準を設けていました。今年からその基準を緩和し、比較的軽い乱視から矯正する事により、良好な裸眼遠方視力をより大勢の患者様にご提供できるようになります。
乱視を矯正する基準を緩和します
従来は乱視があまり強くない方は適応外としておりましたが、今後は比較的軽度の乱視から矯正し、良好な裸眼遠方視力を目指します。軽度の乱視は見える距離に幅ができる事からあえて残す場合もあったのですが、レンティスコンフォートトーリックは乱視を完全に矯正しても、遠方から70cm程度まで良好な視力が得られる構造のため、良好な裸眼遠方視力と見える距離の幅の両立が可能となります。
べリオン®の導入により、煩わしい術前の「マーキング」が不要となります
乱視には「軸」という概念が存在し、眼内にレンズを入れた後に軸を適切な角度に調整する必要があります。そのため、手術の直前に軸の目安となる印をを眼球につける「マーキング」が必要でしたが、麻酔をして痛みがないとはいえ、患者様からすれば気持ちのいい作業ではありません。そこで当院では新たに術中デジタルマーカーを導入し、そうした「マーキング」作業を不要にしました。さらに手作業の不確実性を排除する事で、より正確な軸合わせが可能となります。さらにべリオンで必要な術前の撮像作業も、当院ですでに導入されているARGOS®アルゴス(最新式の光眼軸装置)での検査時に同時に行えるため、患者様の負担は一切増える事なく、メリットだけを享受できます。
手作業によるマーキング VERION®によるデジタルマーキング
最新の光眼軸装置ARGOS®で取得したデータをVERION®に転送しますので、外来での追加検査は不要です。